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お坊さん大活躍!法話×音楽の異色ライブイベント、「ほうおん!」でお寺のイメージが変わる

10月15日(日)、個人的にはなかなか衝撃的なライブイベントが行われました。

その名も「ほうおん!」。どこかで聞いたことがある響きではありますね(笑)

会場は新潟市中央区、木揚場教会(きあげば-きょうかい)。真宗大谷派のお寺です。

「ほうおん!」は漢字で書くと「法音」で、その名の通り、「法話(お坊さんのお話)」と「音楽」が混ざったカルチャーミックスなイベントで、各地から集った若手僧侶さんたちが奮闘して作り上げています。

なぜこのようなイベントを企画・開催しているのか、それはひとえに「気軽にお寺に足を運んでほしい、そのきっかけとなってほしい」という思いでした。

あまり想像がつかないかもしれませんが、実際に足を運んでみるとお寺を身近に感じる素敵なイベントでした。今日はその様子をレポしてみます。

ほうおん!の一日

木揚場教会外観

木揚場教会外観

会場となった木揚場教会は、万代橋を渡ってすぐ、ホテルオークラさんの裏手あたりに位置します。街なかにありつつも、普段はあまり足を運ばないエリアなので、自分自身も初めて目にしました。

イベントと言えども、お寺の中に入るのも(記憶違いでなければ)初めてで、さすがに緊張の面持ちを隠せません。

自転車で会場にたどり着くと、入り口で案内係のお坊さんがフランクに出迎えてくれました。

タイムテーブル

タイムテーブル

中に入ると当日のタイムテーブルが。普通の音楽イベントでは絶対目にすることのない「おまいり(勤行)」「おはなし(法話)」が並んでいます。

 

予約チケット

予約チケット

入り口で入場料を支払い、予約していたチケットをゲット。ドリンク代込・勤行込・法話込のライブチケットが1,000円って、正直破格だと思います。

スタッフのお坊さんは「写真撮影かまいませんよ」と言ってくれたものの、「おまいり」「おはなし」に関しては恐れ多くて写真を取り逃してしまったので、代わりに文章で簡単にお伝えします(笑)

会場の様子

会場の様子

「おまいり」ではお坊さんの普段の様子も知ってほしいということで、「正信偈(しょうしんげ)」と呼ばれるお経を唱えます。

その間、お客さんは置いてけぼりなのか?というと、もちろんそんなことはありません。

お経の読み方や意味が乗っている「子どもおつとめ本」が配られ、お経の意味や唱え方を理解しながら聞くことができます。

参考:子どもおつとめ本 正信偈 意訳つき

もちろん、自身もちゃんとお経を聞いたのは初めてだったのですが、唱え方もリズムや音程があって音楽的だったり、意味を見ると全然固くなかったりして、最後まで興味深く聞くことができました。

 

「おはなし」は三条市・正楽寺から斉藤研さん。仏教における「無常」のことについてお話されていました。

無常は、すべてのものには移り変わりや終わりがあってはかないもの、という意味がありますが、別の視点から眺めると「この一瞬は尊くて奇跡的なもの」と捉えることができます。(すごくざっくりしたまとめ。)

勤行、法話が終わるとDJタイム。立派なスピーカーからお寺に似つかわしくないクラブサウンドが流れ始めます。ファンキー!

立派な1000Wスピーカー

立派な1000Wスピーカー

個人的に、お坊さん(ボウズ)にはBOSE(ボーズ)を使ってほしいという謎の偏見がありますが、MACKIEという聞き慣れないメーカーのスピーカーでした。どうでもいいですね。忘れてください。

坊'z DJ

坊’z DJ

それにしてもDJが本気。音響もDJもお坊さんが普通にやってのけてるのですごい。絶対その辺のミュージシャンより機材に詳しい。

YAMAHA 02R V2

YAMAHA 02R V2

お寺でこんな大型のデジ卓を見ることになろうとは!そこらの音楽スタジオでもこの数の入力系統を持った卓は見ません。

 

DJタイムに入ると同時に、面白そうな全員参加型ワークショップも。

ワークショップの説明

ワークショップの説明

木のパズルと、裏にすてきな言葉が書かれたコースターが全員に配られ、木のパズルがぴったりハマった人とコースターを交換する、というもの。

お寺の空気感から緊張をほぐしてくれる、アイスブレイクのような楽しいワークショップでした。

その後は若手僧侶の草間さんと、ゲストの松崎ナオさんのトークセッション。奥に見える仏様が圧巻。

木揚場教会・草間さんと、松崎ナオさん

草間さん(左)と、松崎ナオさん(右)

松崎ナオさんの最新アルバム(2017年10月現在)「39」は、お寺でレコーディングされたことや、録音の中で「人はたいしたことができない」と向き合うことなどが、お坊さんの皆さんのアンテナに引っかかったらしく、今回のゲストに抜擢されたそう。

参考:松崎ナオ×行達也 整いすぎた時代に「完璧じゃない作品」を提案 – インタビュー : CINRA.NET

 

ライブは撮影ができなかったので、普通にお客さんと楽しんでました。にしても、距離が近すぎて幸せでした。2.5mくらいですよ。

松崎ナオさんは去年野外フェスで見たのですが、お寺で聞くのはまた新鮮。

屋内ということもあるのでしょうが、お寺のパワーも合わせて増幅される感じで、心が浄化されました。プラシーボ(思い込み)効果でもかまいません。

セッティングもお坊さん

セッティングもお坊さん

言うまでもなく、ライブのセッティングもお坊さん。軽やかな手さばきでした。

 

会場では並行して「ヒトモジ」というワークショップも行われていました。水で書ける特殊な紙の上に、お客さんが思い思いの一文字を書いていきます。

カメラマンさんと「ヒトモジ」

カメラマンさんと「ヒトモジ」

そしてこちらのカメラマンさんがチェキで文字と一緒に撮ってくれました。奥に見える「流」は、自分が書いた字です。

最初は全く気づかなったのですが、会話の様子からカメラマンさんもお坊さんかも?と思って聞いてみたら、本当にお坊さんでした(笑)

音響さんだけではなく、カメラマンさんまでお坊さん!みなさん一芸があってただただ驚くばかりです。

今度、Niigata Music Postの取材は関係無しに、話を聞いてみたい!と思わせるお寺とお坊さんたちであります。

 

お寺のイメージがいい意味で覆される「ほうおん!」、お寺に足を運ぶきっかけとして、ぜひ遊びに行ってみてください。

おそらく来年も秋頃に開催されるのではないかと思います。

Information(2017年データ)

ほうおん!

  • 公式サイト:ほうおん!
  • 会場:真宗大谷派 木揚場教会
  • 日時:10月15日(日)
  • 料金:前売り1,000円(ドリンク代込)
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